いま狙い目の海外旅行先13選
アイスランドやタイのような人気スポットへ足を運び、現地で撮影した写真をインスタグラムに投稿していれば、たくさんのアクセスと「いいね!」を獲得できたかもしれません。しかしながら今年は、世界各地のこれから人気に火が付きそうな場所を見つけ出すことに、みんなの関心が移ることでしょう。
しかし、悩む必要などありません。今、信じられないほど素晴らしい候補地はたくさんあるのです(私たちの言葉を信じてください)。新たに生まれ変わった首都から、世間と隔離されたアイランドリゾートまで、あまり知られていないおすすめの旅行先を以下にリストアップしました。試しにご覧ください。必ずや行きたくなりますよ!
アイセン、パタゴニア(チリ)
スリルを追い求める人たちなら、すでに「パタゴニア」を自分たちの行きたい旅行先のリストに加えているかもしれません。「パタゴニア」には、ペリト・モレノ氷河やトーレス・デル・パイネ国立公園といった有名スポットがあるからなのですが、実はそんな人たちでも、「アイセン」についてはまだ聞いたことがない可能性も高いのでは…。
「パタゴニア」のなかでも最後のフロンティアと称される「アイセン」は、ほとんど人の住まない僻地で、その魅力もまだほとんど手つかずといった状態です。冒険好きな人は、このエリアでみられるドラマチックな風景(雪を被った山々の頂、人間を圧倒するフィヨルド、穏やかな気候の雨林など)を大いに気に入ることでしょう。
選りすぐりの体験に関心がある人には、アップスケール社が提供するエキスパート向けのツアーがおすすめです。このツアーのなかには、アイセン氷河のトレッキング、アンデスの山々をめぐる乗馬の旅、あるいはエクスポラドレス・バレーにある激流を下るカヤックの旅といったものがあります。
タリン(エストニア)
ヨーロッパのどこかに行きたいけれど、ロンドンやパリ、ローマといった観光客の集まる大都市には行きたくない…。そんな人におすすめなのが、エストニアの首都「タリン」です。「タリン」には、まるでおとぎ話の絵本に出てくるような景色が広がり、古いものと新しいものとが見事に混在しています。
ユネスコの世界遺産にも登録されている旧市街は、13世紀にまで起源を遡るとても古い町。空高くそびえ立つゴシック様式の建物や石畳の街路があり、そして街路沿いには美しいカフェやブティックが並んでいます。
「タリン」を訪れる人たちは、一年を通じて実にさまざまなお祝いの催しを体験できることでしょう。そう思って、このバルト海沿いにあるこの美しい都市を調べてみてください。すると、調べれば調べるほど、旅行すべき価値は増幅するはず…最後には行きたくて堪らなくなることでしょう。
ルアンパバーン(ラオス)
絶え間なく動き続ける世界の中で、「ルアンパバーン」こそが心身からリフレッシュできる本当の休息を得られる場所だと言えるでしょう。そう、ここは、スロー・トラベルの良さが今でも失われていないことを証明するにもっとも顕著な地なのです。
「ルアンパバーン」は、隣接するベトナムやカンボジアよりも、まだまだ静かなラオスの中部、メコン川とナムカーン川が合流する盆地のなかにあります。
そしてこの地には、フランスの植民地時代に建てられた建物のとなりに、飾り立てられた仏教寺院や新しく作られた高級ホテル・リゾートがいくつも並んでいたりしているのです。今年中に開業予定のローズウッド・ルアンパバーンは、その思わせぶりなパビリオン様式のビラやテントのおかげで、すでに注目を集める存在となっています。
また、首都ヴィエンチャンにあるワットタイ国際空港のターミナル拡張工事が完了すれば、かつてないほど多くの来訪者が世界各地から訪れることになるでしょう。豊かな自然に囲まれた「ルアンパバーン」が、東南アジアの新しい人気リゾートになるための完璧な条件は、もうすでに揃いつつあるのです!
ピチレム(チリ)
「ピチレム」は、かつてチリ中部にある静かなサーフィンの町とみなされていました。が、実はここに広々とした黒砂のビーチやサーフィンに打ってつけという条件以外のものもあることがわかったのです。
それが…たとえば、今後躍進が期待されるアート関連の目的地として存在感を高めています。これもマカレナ・イラッラザバル、ビアトリズ・ヘイゲル、フロレンシア・オネットといったビジュアル・アーティストたちのおかげにより、観光客の間ばかりでなく地元の人々の間でも活気づいているのです。
また、レイセス・ラボのグスタヴォ・モレノ・マルケスやハビエラ・バレンズエラ・コンチャのような料理界の革新的な人々により、地元でとれた食材を使って地域の自然環境を保全も可能となる郷土料理のメニューをつくり出し、食通たちからも注目を浴びています。
ただし、まずは「ピチレム」のサーフィンに関する歴史的遺産を体験したい!のであれば、プンタ・デ・ロボスにあるホテル・アライアに滞在するのがいいでしょう。このホテルでは、プロのレッスンが受けることができたり、海に面したスイートルームでのんびりすることもできますので…。
パルメット・ブラフ(米サウス・カロライナ州)
ノースとサウスのカロライナ両州が、現在人気のスポットになっていることは否定しようがありません。アッシュビルやチャールストンのような文化の中心地は、世界中の旅行者から注目を集めています。
しかし、サウス・カロライナのローカントリーと呼ばれる地域の人気が上昇し、なかでも「パルメット・ブラフ」が脚光を浴びることになるでしょう。
そこは歴史的な遺産や多様な生態系をもち、大西洋からわずか32マイルの距離にあります。米国南部のなかでも、その素晴らしさがいちばん知られていない場所のひとつだと地元の人たちは考えています。
この町で本物の南部のホスピタリティを体験したいなら、モンタージュ・パルメット・ブラフに滞在するのがおすすめです。同ホテルでは、ジャック・ニクラウス・シグネチャー・ゴルフコースでゴルフをプレイしたり、パルメット・ブラフ・シューティング・クラブで射撃の腕を磨いたり、海に出て釣りを楽しんだりすることができます。
また同ホテル内も充実。ロマンチックでのんびりとした贅沢さは、どんなゲストでも本当にリラックスできることでしょう。
コンポルタ(ポルトガル)
夏は、「コンポルタ」にぜひ訪問してみてください。ポルトガルのトロイア半島にあるこの海沿いのリゾートを訪れれば、首都のリスボンやカルタヘナのような人気スポットにはない、たっぷりとリラックスできる休息が待っています。
テラコッタの屋根と白壁が印象的な建物がのんびりとした雰囲気を醸しだし、自然のままのビーチの隣には砂丘やねじ曲がったコルクの木、それに青々とした水田の広がりなどが、心から深く癒してくれるでしょう。
ホテルやレストランはあまり数がありません。そこが逆に「コンポルタ」の魅力をいっそう高めています。ですが、そのなかでもユニークなバケーションを創出してくれるサイト「ブラック・トマト」が、選りすぐりの経験を提供してくれます。そこでは、サブライム・コンポルタの予約もできるのです。穏やかでシックなこのリゾートには、お部屋とビラを合わせても、14の滞在エリアしかありません。
ボツワナ
アフリカ大陸南部の内陸国である「ボツワナ」には、オカバンゴ・デルタとカラハリ砂漠というふたつの名所があり、地球上でもっとも壮観なサファリの景観を目にすることができます。
この国の人口は約200万人で、世界のなかでもいちばん人口密度が低い国のひとつとなっています。その代りにこの国では、象、キリン、シマウマ、ハイエナ、チータ等々といった動物たちが地上を駆け回り、支配しています。
自然が大好きな人たちにとって、この国は最高の遊び場になるでしょう。ツアー会社のウィルダネス・サファリが、先月からクオロクウェ・キャンプという最新のツアーを提供し始めました。このツアーでは、8つのエレガントなテントのスイートを用意し、年間を通じて素晴らしい動物保護区の見物を楽しむことができるでしょう。
また、モレミ動物保護区のなかに滞在するモンボ・キャンプは、同社のフラッグシップ・ツアーのひとつ。現在は2018年3月の再オープンに向けて、再建が進められているところです。
コーク(アイルランド)
「コーク」は、アイルランドの首都ダブリンに比べるとコンパクトな町です。ですがこの街には、ダブリンからすぐにでも逃げ出し、この地へ訪れたくなるほど、たくさんの魅力に溢れているのです。この若々しい都市は、ここ2~3年ほどの間に新しく生まれ変わりました。今ではダブリンに代わって、これから長い間脚光を浴びる準備が整ってきたのです。
水辺の景観や歴史を感じさせるいくつもの教会、それに気さくな地元の人々などのおかげで、「コーク」は事情通の旅行者のお気に入りのスポットになっています。ですが、それ以上に、この「コーク」を必ず訪れたい旅行先と世界的に注目されるほどの位置に押し上げたのは、この街の進化し続ける食べ物関連の動向によるものです。
活気を取り戻した街の中心部には、アイルランドの歴史的遺産に根ざしながら創意工夫に溢れた料理を出すレストランやパブがあり、この地に体験したくてたまらないほどの多様性をもたらしているのです。ロケットマン・フード・カンパニー、ミヤザキ、テキーラ・ジャックスといった人気のスポットをチェックして、「コーク」の味を確かめてみてください。
タスマニア(オーストラリア)
オーストラリアには、かなり前から世界を駆け巡るジェットセッターたちが引き寄せられていました。ですが、現在は「タスマニア」が、次の文化的な中心地として敬意を集めつつあります。この島にある州都ホバートでは、食に関するルネサンスが進行中で、オーストラリア人シェフたちが世界でも一流とされる地元産の食材を使った新たな料理を生み出し続けています。
しかし、「タスマニア」の本当の魅力は、その息をのむような荒々しい自然です。ビッグ・ファイブ・ツアーズ&エクスペディションが新たに提供し始めた、トレッキング・タスマニア&マリア・アイランドというツアーに参加すれば、波に洗われて風化した海岸線や人間を圧倒する山々、それに人手の加わっていないビーチなどを数日間で巡る忘れがたい旅を経験することができるでしょう。
また、船を使ったツアーなら、コーラル・エクスペディションが提供するプリスティン・タスマニアを見逃す手はありません。
このツアーでは、フレイシネ国立公園にあるピンク色をした花崗岩の頂を眺めたり、ワイングラス湾をクルーズしたり、ゴツゴツした岩壁で日を浴びるアザラシの姿を目にすることができるのです。
ガルソン(ウルグアイ)
ウルグアイは、南米大陸の中でももっとも小さな国のひとつです。しかしながら、実はあやゆる好みをもった旅行者も満足させる、魅了あふれる地でもあるのです。なかでも「ガルソン」という田舎のエリア(「ウルグアイのリトル・トスナーナ」というニックネームもある)は、マルドナドの真ん中に位置し、海沿いの高級リゾート地であるホセ・イグナシオから自動車で30分ほどで行くことができます。
「ガルソン」はかつてゴーストタウンでしたが、フランシス・マルマンというアルゼンチン人の有名なシェフがエル・ガルソンという自分のレストラン兼ホテルをここにオープンしたことで、町の中心地は生まれ変わりました。
現在ではガレリア・ブエブロ・ガルソンのようなギャラリーがいくつもできて、地元や世界各地から集まったアーティストの作品を展示しています。
しかし、この町のもっとも新しい呼び物となっているのは、急成長するワインの地域です。ここにあるボデガ・ガルソンは、世界でも有数とされるタナ種の赤ワイン、それからアルバリーニョ種の白ワインを生み出しています。
また、デュバインが提供する南米ゴールデン・リビエラという名の自転車ツアーもおすすめです。
タルキートナ(米アラスカ州)
風変わりだけれど素晴らしいものを探している人なら、2018年は米国でもっとも大きな州であるアラスカに目を向けるべきです。
そして、州都アンカレッジとマウント・デナリのちょうど真ん中にある「タルキートナ」という小さな村に訪れてみてください。この地は、有名なデナリ国立公園の入り口として、たくさんの冒険好きな旅行者を集めることになりそうです。この村にはハイキング、フィッシング、ラフティング(いかだ下り)、それに飛行機での観光など、アウトドアの楽しみがたくさん揃っていますので…。
村のなかには、地ビールを飲ませるパブや大麻(アラスカ州では、2015年より21歳以上の成人に対し、1オンスまでの娯楽目的での大麻の使用、所持、および輸送を合法化しています)の売店が、一風変わったアーティストのスタジオや地元産の手工芸品を商う店とともに並んでいます。
デナリの素晴らしい景観を楽しみたいなら、タルキートナ・アラスカン・ロッジの部屋を予約しましょう。気候がもっとも良いのは夏ですが、オーロラを見るためにあえて冬に訪れるという手もありますね。
マラウイ
日常生活とはまったく異なる体験ができるアフリカの国としては、「マラウイ」もおすすめです。ジンバブエ、タンザニア、モザンビークの3カ国と隣接する「マラウイ」は完全な内陸国なのですが、ここにははてしなく広がる国立公園やシュノーケリングの人気スポットとして知られるマラウイ湖沿いの無限に延びる白砂のビーチなどがあります。
また、今年は慈善事業に貢献するという新年の誓いを立てた人なら、「ブラック・トマト」が非営利団体チャリティ・ウォーターと提携して、新たに提供するマラウイ・エクスペリエンスを予約するといいでしょう。
このツアーの売上の一部はチャリティ・ウォーターを通じて、世界各地のコミュニティに飲み水を届けるために使われることになっています。
ブータン
「バックパッカーとして、世界を旅していたのは遠い昔のこと」と忘れ去った人にとっては、わずかな旅費しかもたずに大勢の旅行者とホステルで寝起きをともにするという旅行は、悪夢のように聞こえるかもしれません。
ただし、行き先が「ブータン」となれば話は別です。
この活気に溢れた美しい国は、平和と繁栄を謳歌し、国民総幸福量が国民総生産よりも、はるかに重視される意外な目的地です。「ブータン」を訪れる旅行者は、最低でも1日あたり250米ドルを公定料金として支払います。この金額が高いと感じられるかもしれませんが、このなかには宿泊費、移動費用、食事代、正規のガイドに支払う費用など、すべての費用が含まれます。
ヒマラヤの麓に残る最後の偉大なる王国「ブータン」では、仏教の文化が生活のあらゆる部分に浸透しています。「ノマディック・エクスペディションズ社」が新たに提供し始めたクイック・エスケープというツアーに参加すれば、「ブータン」の豊かな自然や首都ティンプーの活気に溢れる街の様子、それにタイガーズ・ネストのような絶壁に建てられた荘厳な寺院を目にすることができるのです。
From ESQUIRE US 原文(English)
TRANSLATION BY Hayashi Sakawa
※この翻訳は抄訳です。