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水は飲料水として、また調理のための水として、日々の生活に欠かせないものです。ですが、水道水にはさまざまな物質が含まれており、味覚の面で気になる人も多いのではないでしょうか。そんなときに役立つのが浄水器です。
ここでは、自宅で手軽においしい水をつくれる据え置き型浄水器の選び方とおすすめ商品を10点ご紹介します。カートリッジの性能や交換頻度、ろ過流量などの機能面から、適切な製品を選ぶためのポイントを押さえているのでぜひ参考にしてみてください。
据え置き型浄水器を選ぶメリットとは?
高性能なカートリッジを使っている製品が多い
浄水器には、水道の蛇口に取り付ける直結型やポット型などがあります。据え置き型は、最も浄水カートリッジのサイズが大きいことが特徴です。
そのため、一つのカートリッジを1年以上、製品によっては5年など長期間使えるようになっており、カートリッジ自体の浄水能力が高いことが多くなっています。
ランニングコストが比較的安い
蛇口直結型やポット型の浄水器に比べると、据え置き型浄水器のカートリッジは大型です。そのため、カートリッジそのものの価格は高いのですが、交換頻度が低くなっています。
その結果、ランニングコストが比較的低くなり、実はリーズナブルに使えることが多くなっています。交換の手間も省けることも利点と言えるでしょう。
据え置き型浄水器の選び方
除去できる物質をチェック
まずは除去できる物質をチェックしましょう。浄水器で最も大切なのは、カートリッジの性能といっても過言ではありません。どのような物質を取り除けるかが非常に大事なポイントとなります。
浄水器で取り除ける物質には、例えば以下のようなものがあります。
- 残留塩素
- 総トリハロメタン
- 鉛
- 赤さび
- 2-MIB(かび臭)
- CAT(農薬)
製品によって取り除ける物質に違いがあるので、購入前にチェックしてみてください。
ろ過流量(浄水量)をチェック
浄水器の「ろ過流量」とは、浄水器が1分あたりに浄水できる水の量のことです。仮に同じ大きさの浄水フィルターを使っている場合、ろ過流量が少ないほうが、浄水能力は高くなります。目の詰まったフィルターでゆっくりろ過しているイメージです。
大量の水を素早く浄水したい人は、浄水能力を維持しながらスピーディにろ過できる、ろ過流量の多い製品を選ぶのがおすすめです。
カートリッジ交換頻度・価格をチェック
据え置き型浄水器は、カートリッジが大型で高価な傾向があります。そのため交換頻度が高い製品だと、ランニングコストが想定以上に掛かってしまいます。
購入時は本体価格だけでなく、カートリッジの交換頻度と価格もチェックして、無理なく維持できる製品を選ぶことが大切になるでしょう。
蛇口のタイプをチェック
据え置き型浄水器は、水道の蛇口から浄水した水を出すリターンタイプと、本体についているノズルから出すタイプがあります。
リターンタイプは本体設置の自由度が高くなります。一方、本体にノズルがついているタイプは、水が汲みやすい位置に置く必要があります。
キッチンによって合うタイプは変わるので、購入前に設置しやすさをチェックしましょう。
おすすめ据え置き型浄水器10選
カートリッジがそのまま本体になっている、シンプルな据え置き型浄水器です。自分で簡単に取り付けられ、蛇口パーツは分解洗浄が可能です。
据え置き型ならではの大型フィルターで2年間使えます。浄水できる水の量は約8000Lなので、1日約11L使える計算です。リーズナブルに購入したい人にもおすすめできます。
3年間カートリッジ交換不要の据え置き型浄水器です。3万6000Lの浄水能力があるので、1日32Lほど使える計算になります。浄水をたくさん使う人におすすめです。
水道水に含まれる塩素を生かして、カートリッジ表面の汚れを落とす「逆流洗浄」機能付きで、内部の菌の繁殖やカートリッジの目詰まりを低減できるでしょう。
活性炭を使った浄水フィルターと、天然の鉱石を浄水カートリッジに使用した据え置き型浄水器です。
カートリッジは1日28Lの使用で、およそ5年間使用できます。これだけ長期間の使用になると衛生面が気になりますが、カートリッジやホースを洗浄する「逆流洗浄」機能が付いているので、より清潔に使えるでしょう。
2種類のフィルターを使う独自のろ過システムで、ミネラル分を残しながら浄水できる据え置き型浄水器です。
ろ過流量は3.0L/分。カートリッジの浄水能力はメーカーHPに物質ごとに表示されており、どの程度の浄水力を求めるかで交換のタイミングが変わりますが、目安は8L/1日で約1年となります。
発売から20年以上となるロングセラー商品です。清潔に使えるステンレスボディと、バランスのよい浄水能力が多くの人に支持されています。
ろ過流量は3.0L/分で、カートリッジは1日20L使用するとおよそ12カ月で交換となります。使うたびに内部の水を抜き清潔に保つ「水抜きフレッシュ機構」付きです。
さまざまな物質を除去できる高性能なフィルターに加え、コーラルサンド(サンゴの化石を粉末にしたもの)を封入することで、水をまろやかに仕上げる据え置き型浄水器です。
1日20Lの使用で約1年間使える性能があるので、毎日たくさん水を使う家庭にもおすすめできます。ろ過流量も3.0L/分と、浄水スピードは十分な速さです。
浄水能力2万2000Lのカートリッジを使い、1日30Lの使用で約2年使える据え置き型浄水器です。蛇口に取り付けるコックには液晶画面がついていて、カートリッジの交換時期がわかります。
カートリッジ内部の構造は活性炭フィルターや中空糸膜フィルターを使って浄化し、コーラルサンドでまろやかに仕上げるぜいたくなもの。とにかく水をおいしく飲みたい人におすすめです。
優れた浄水性能が世界で認められている浄水器です。この「X-2DE」は、比較的コンパクトな据え置き型です。
カートリッジ交換時期に近づくと水量が減る設計になっており、あくまで浄水性能はキープするこだわりよう。カートリッジは1日23Lの使用で約1年もちます。
独自のフィルターと分子やイオンを吸着する構造を採用することで、ミネラルを残しつつおいしい水をつくれるでしょう。
据え置き型浄水器としての機能に加え、アルカリ整水器としての機能をもつ商品です。水道水を浄化したあとに、水を電気分解してアルカリイオン水をつくりだします。
アルカリイオン水は、胃腸の症状を改善する効果があることが認められており、アルカリイオン整水器は医療機器扱いとなります。中でも、この商品は比較的リーズナブルなので、購入しやすいでしょう。
浄水に加え、pHの違い3種類のアルカリイオン水、弱酸性水をつくれる高機能なアルカリイオン整水器です。
アルカリイオン水は、pHが高すぎると体調を損なうことがあるとされており、徐々にpHを高めていくと慣れやすくなります。初めて飲む人には便利な機能と言えるでしょう。
また弱酸性水は、洗顔に使うとスキンケアによい効果があるとされています。高価な製品ですが、万能に使えそうです。
まとめ
据え置き型浄水器の魅力は、浄水性能の高さと、カートリッジの交換頻度の低さと言えます。ろ過流量や交換頻度、価格などの条件を総合的に見極めて選びましょう。
毎日の水がおいしくなれば、飲み水としてはもちろん、料理もさらにおいしくなりそうです。自分のライフスタイルに合った据え置き型浄水器を選びましょう。